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迷子の惑星たち

この手紙思い出そうとしないでね

きらめきだけを覚えていてね

簡単なエスケープ 夜の公園

物語の中だけ繋がる手

同じ窓から眺めても違う空

それは牛乳の膜みたいな

剥きすぎたリンゴ 雨が降りそう

まつ毛が絡む距離を見つめて

途中まで読んでいた本を無くした

できれば昨日寄った海辺で

もう出なきゃ帰り際のホットコーヒー

冷めてもいつも美味しかったよ

心はどこで生まれたんですか

あなたはどこへ行きたいんですか

空があまりにも広すぎて

ポケットの中へしまいこんだ歌

 

わたしの話はもういいから

あなたのことを聞かせて

すれ違いの中へ帰っていく

愛せない人たち 愛したい人たち

 

晴れているのに鳴る雷

期待をすればすぐに日が暮れて

思い出を手放したら

すべての街は旅先のひとつ

 

日に焼けた古本の詩集

鉛筆で書き込まれた

同じ時代のだれかの声

同じ時代のだれかの歌

 

わたしの話はもういいから

あなたのことを聞かせて

もう一杯だけおかわりをして

あと少しだけ話をしよう

まぼろしだとしても確かに

重なりあった影を分けて

すれ違いの中へ帰っていく

愛せない人たち 愛したい人たち

Illustration & Tanka & Lyrics

高橋 聡

Music

玉田 和平

Credit

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